スタッフブログ
2022.08.29
新社会人

都心を取り巻く複雑怪奇な鉄道網に備えよう

はじめに

こんにちは。新入社員のア行の者です。

3か月にわたるIT研修を終え、配属されてから1か月余りが経ち、今度は先輩からチームワークについて学びつつあります。

私は現在テレワーク中ですが、近いうちにお客様先出社に切り替わる予定です。

それまでにコロナ禍第7波が治まれば良いなあ、というのと人見知りにつき新たな環境で再び関係を構築していくのには不安が付きまといます。

あっという間に月日が経ってそうも言ってられなくなると思いますが…

さて、今回は通勤するうえで直面したことをもとに東京の(弊社オフィスのある田町・三田周辺を例として)鉄道網について時間的、経済的な観点から考えてみます。

ご存じの通り、東京周辺には地上にも地下にも鉄道網が張り巡らされています。

(画像は全国路線図 | 駅すぱあと for web (https://roote.ekispert.net/ja/rmap)より田町・三田駅の位置を強調のため一部改変)

もし東京周辺で通勤するならば通勤ルートを考えることは避けては通れません。

私としては朝がとても弱く、所要時間が短く済む、乗車率が低いなど出社までに体力を消耗しないようなルートを選べれば万々歳なのです。

ところが、通勤区間の料金という経済的な要素が加わると一層複雑な思考を求められます。

なぜならば、大都市特有のある現象が存在するからです。

それは……


早く着くからといって!!安く済むとは限らない!!
現象です。

区間の料金に最も影響を及ぼすのは距離……なのは鉄道会社を1つだけ利用したときの話です。

距離が遠くない場合は利用した鉄道会社の数が最も影響が大きくなります。

なぜならば、鉄道会社ごとの初乗り料金(最低料金)が距離基準の料金に加わるからです。

これは会社間の直通運転で1本の列車で行けるとしても、料金体系は別扱いになり初乗り料金が加算されます。

また、複数の鉄道会社が競合する区間では、会社ごとに料金が異なります。特に地下鉄は建設費が高いことから地上の路線より割高になっています。

例えば、某住宅情報サービス企業の住みやすさランキングで適当に見つけた「武蔵小山駅」発のルートを見てみます。私は住んでいないので住みやすいかは知りません。

すると、2枚目の画像の赤色と青色で示したような経路でそうした現象が現れました。

3枚目の画像では駅探(https://ekitan.com/)の実際の検索結果画面を抜粋しました。上側に田町駅まで、下側に三田駅までのルートを示しています。

上側の青色の枠で囲った所は最安値のルート、下側の赤色の枠で囲った所は最短時間のルートです。

最安値のルートは9,650円/月(通常294円/片道、切符16日分)かかりますが、21分かかります。

一方で、最短時間のルートは12分で済みますが、11,960円/月(通常304円/片道、切符19日分)もかかります。9分(往復18分)短くなる代わりに2,310円高くなります。

なお、この場合、定期代は9,650円/月ということになります。

1か月22日利用するとして1日当たりの金額差は往復105円。18分を節約するために105円を犠牲にするか、105円を節約するために18分を犠牲にするか。

「時は金なり」とは言え、微妙なところです。実際には路線ごとの混雑度や乗り換え時の歩きやすさも、通勤するうえでは重要な要素になります。

安くて早く着くならばそのルートで即決できますが、このように一長一短なルートにぶつかることがあり、通勤時に何を重視するかで自分に最適なルートも変わってくることもあります。

おわりに

今回、複数のルートが存在し、かつ他社間乗り換えが絡むとルート間で所要時間差と料金差のプラマイ逆転が発生してしまう例を挙げました。

基本的には利用区間が単一のルートであれば所要時間と料金は一対一に決まりますが、このような例に当たると所要時間を長く取るか料金を高く払うかのどちらかとなり、どれを取ってもモヤモヤです。モヤモヤ。

早起きが超絶得意ならば時間が長くかかっても良いですが、私のように朝が超絶弱い場合これが大打撃になるので、私の場合は料金が多少上がるくらいで済むなら時間が短く済むルートを選びます。

東京周辺へ引っ越しをお考えの方は、こういうこともあるということを知っておいて損はないかもしれません。

※通勤時の交通費(通勤費)は各社定めている事が多いため、入社前(引越前等)に通勤費について確認することを推奨します。

今回はこの辺で。お読みいただきありがとうございました。